2014/12/24

オリジナル曲の配信を始めました。




 オリジナル曲の配信を始めました。
 配信を思い立った頃は、15曲(配信に使っているTuneCoreというサイトの限度曲数)で1枚のアルバムにしようと思っていたのですが、持ち前の先延ばし癖により、曲が増えたため、10曲で1枚のアルバムにして2枚、計20曲配信することにしました。配信にあたって、いくつかの曲は編集しなおしています。

 一応、いろいろなサイトでダウンロードできるようになっていますが、聞くところによると、サイトによっては音質が悪いとの噂もあるので、もしも僕の曲を購入したいという方がいらっしゃいましたら、iTunesのアカウントを作って、そちらでダウンロードされた方が良いかもしれません。iTunesでダウンロードできる音源も圧縮はされているので、僕が作ったまんまではないのですが。

 こちらにもリンクを貼り付けておきます!
 画像をクリックするとiTunes Storeに飛びます。

               

 配信の弱点として挙げられるのが、歌詞カードをつけられないこと。
なのでPDFファイルで作成しましたw
それから、紹介動画用に作ったジャケット画像もあります。
欲しい方はそれぞれご自由にダウンロードしてください。

 ジャケットのリンク>>>クリック
 歌詞カードのリンク>>>クリック

 やり方分からないとかクレームとかw あれば右の連絡フォームからメールください。

 YouTubeに曲をアップするようになってからいつの間にか何年も経っており、気づけば最近はオリジナル曲のアップの方が多くなっていました。たいてい僕のやることは、「気づけば」やっていたことがほとんどです。「よぉし、始めるぞぉ」と思って始めた記憶があまりありません。悪い癖だと思っています。 

 僕が音楽に関わりを持ち始めたのは、三歳の頃でした。クラシックピアノです。嫌々通っていたせいでなかなか上達しませんでした。とはいえ、継続は力なりというのは本当で、なんだかんだで十年ほど習っていたピアノは、今でも僕の音楽の中核を成しています。鍵盤やギターを弾くために指が動くのは、ピアノを習っていたおかげだと思っています。

 三歳から十年、十三歳の時、中学でバレーボール部に入り、それを言い訳にしてピアノをやめました。しかし、人はいつ何に目覚めるのかわからないもので、ピアノをやめてから少しした頃にビートルズを好きになります。確か英語の授業で聞かされたのだと記憶しています。他の曲も聴きたくなり、赤盤青盤のCDを借りてきて、カセットテープにダビングし、テープがよれよれになるまで聴きました。ほどなくしてギターが弾きたくなり、親からお小遣いの前借をしてお茶の水の楽器店に行ってテレキャスターを買いました。ピアノで得た音楽的知識もあり、とくに躓くこともなくギターの演奏を学ぶことができました。

 時を同じくして、父親がMTRを持っていることを知りました。カセットテープに4トラックの多重録音ができる機械です。多重録音するならギターと歌だけじゃつまらない。ベースも入れてみたいから、ベースも練習する、キーボードも入れてみたいから、キーボードも練習する、ドラムの音構造が知りたいからバンドでドラムもやってみる、となんでもかんでもやってみました。中学、高校のころはこのMTRが僕にとっては最高のおもちゃでした。ビートルズやビーチボーイズの曲を耳コピしては、それを多重録音し、本物に近づいた時の、あの、言い知れぬ快感に酔っていたのです。

 耳コピというのも僕にとって非常に重要であったと思います。絶対音感なんてありませんから、曲を聴いて、ピアノやギターで音を探す、という作業を延々とやるのです。この作業によって得たことがかなり大きいような気がするのです。その頃のカセットテープは、今でもとってあって、たぶん百本以上あるのですが、再生するためのMTRがもう古すぎてちゃんと動かないため聞くことができませんし、聞くに堪えない物が多いです。

 三歳から中学初頭まではピアノ、中学からはギター、高校に入るとバンドを始めて、ベース、ドラム、キーボード。バンドは大学の初期までやっていましたが、忙しくなって自然消滅。大学中盤からはアコギ片手に弾き語りなんかに没頭していました。ピアノ、ギター、ベース、ドラム、歌、コーラス、耳コピ、多重録音。僕の人生においてこれほどの年月に渡って継続しているものといえば、呼吸や瞬きを除くと、音楽しかないのであります。

 この、いつの間にやら数十年も続けていた音楽の経験が結実するのが、DTMとの出会いでした。MacとGrageBand。社会人になって、楽器を弾く機会も減り、MTR不調のため多重録音もしなくなっていました。しかしMTRで録音していた音源は僕にとっては思い出の品です。デジタル化しておきたいなと思い立ち、MTRを修理に出しました。相当な古い型でしたから、「技術料」ということで数万円かかりました。もうこれは、ほぼ技術者の言い値ですが、仕方ありません。MTRで再生が出来るようになったところで、MacとMTRを接続するためのオーディオインターフェースを購入し、GarageBandに音源を移していきました。MTRの4トラック音源をトラックごとに、ばらばらにGarageBandに取り込み、再度編集をするということを始めました。この作業で多重録音への熱が再燃しました。オーディオインターフェイスがあれば、MacのGaregeBandにボーカルやギターの音を録音できます。キーボードをMIDI接続して様々な楽器の音を創ることも出来ます。4トラックという制約も無く、一体何トラック入るのか知りませんが、足りないと感じたことは未だにありません。そうして、MTRでの作業からは比べ物にならないくらい、効率的で直観的な作業が可能になりました。今まで大好きだった曲をDTMでまた多重録音するという、僕の青春時代の趣味が復活した形になったのです。それからGrageBandの上位互換Logicを購入し、作業場をそちらに移行し、試行錯誤を繰り返し、未だに発展途上であります。
 こういった自分の技術や知識、心持の変化がある一方で、時代の方も当然ながら刻一刻と変わっていきます。CDが売れない時代、音楽を数千、数万という単位で持ち歩ける時代、素人でも音楽を発信できる時代。どれも僕が中学高校の頃には考えられないことでした。

 ぼけっと曲を作っているうちに、頭の良い人たちがどんどんと新しいテクノロジーを開発し、気づけば僕一人でもパソコンがあれば曲を配信できるようになっていました。そういうわけでオリジナル曲を配信するのです。聞いたって頭が良くなったり、宝くじが当たったりするわけではありませんが、皆様の、暇つぶしにでもなれば幸いです。

2014/12/06

デジタルモグラ

♪ゲスの極み乙女。『デジタルモグラ』


録音:2014年
機材:iMac Logic
YAMAHA SGV

綾野剛と武井咲のドラマ『すべてがFになる』の主題歌です。
実は、原作のファンなのです。
1996年に発表された『すべてがFになる』というのは、元国立大学教授の森博嗣氏のデビュー作です。
デビュー当時は、というか今でも、理系ミステリィなんて言われています。
登場人物が理系、トリックも理系、作中で提示される問題も理系が多いです。
文系の僕には、最後まで読んでも分からない問題が出たりします。
ミステリィなので、人が死にまくる訳ですけれども、猟奇的な犯行に対して動機に重点を置かないところが特徴的です。
人によっては、なんかもやもやするかもしれませんね。
それでも作中の作者の哲学的な思想や、登場人物のキャラクタ、人間関係なんかがとても面白くて、2014年現在もまだシリーズは完結していませんが、ずっと読み続けています。
作者森博嗣氏自身の生き方も面白いです。
漫画も書く、音楽も好き、模型も好き。
で、本業は工学博士だったと。
特に鉄道模型が大好きなようで、自分でミニチュアの鉄道を造って走らせたりなどしているようです。
小説を売り始めたのは、この鉄道模型のための土地やらなにやらを買うためにお金が必要だったからだそうです。
今でも一貫して小説は商売のために書いているだけで、いつ辞めるかわからないなんて羨ましいことを仰っております。
お金が必要だから小説売るわ〜ってそれで売れちゃうんだから凄いですよね。
また、意志が強いのかなんなのか、時間が足りないという理由で大好きだった麻雀をぱったり止めたり、睡眠を二回に分けたりとなんだか変わったお方です。
さらに一度覚えたことは忘れないらしいです。
天才肌なのでしょうかw

『すべてFになる』でのデビューからもうすぐ二十年経とうとしている現在、初のドラマ化。
2014年初頭、STAP細胞というものが発見されたと発表されて、リケジョなるものが一躍脚光を浴びました。
うまくいけば、リケジョブームに乗っかれたかもしれませんが、なにやら疑惑にまみれて、なんだか嘘のように思われ、まだ実験中のようですが、とにかくドラマが放映中の今、リケジョなるものは廃れてしまいましたw


ゲスの極み乙女。という珍妙な名前のバンドの謎のタイトル『デジタルモグラ』。
調べたところによると、ギターボーカルの男1、ベース男1、ドラム女1、キーボード女1という編成みたいです。
入っている楽器は基本ギター1、ベース1、ドラム1、キーボード1。
イントロはギターが4本くらい鳴っていますね。
キーボードは、オルガンとピアノの音を使い分けているようです。
あとは、要所要所にシンセみたいな音が聞こえます。
全体的にシンコペーションを多用し、それを全員で合わせることでアクセントにしているみたいです。
原作のファンだから、という理由でこの曲をカバーしてみました。


森博嗣のミステリィを読んでみたい方は、『すべてがFになる』から始まる『S&Mシリーズ』から読みましょう。
続いて『Vシリーズ』、『四季』、『Gシリーズ』と、読んでいくといいと思います。
『Gシリーズ』は現在進行中です。

2014/11/29

この世は二通り (Just Only You And Me)

♪この世は二通り (Just Only You And Me)

録音:2014年
機材:iMac Logic
YAMAHA SGV

気づけばもう今年も残り一ヶ月ほど。
ちょっと早すぎますねー!
どんどん時間が加速しております!
年のせいなのでしょう!
ついこないだお正月だったような気がするのですが……。
ああ。。。

久々にエレキギターを弾いてみました。
いつもキーボードが多いので左手の指先も柔らかくなってしまっています。
たまに弾くと指が痛いですw
しかもこの曲16分音符でジャカジャカ弾くので右腕が筋肉痛になるという失態。
筋トレしたほうがいいのでしょうかー。
サウンドは秋冬グラデーションとかとは打って変わって、生っぽい音があまり入っていません。
ギター以外はほぼLogicのシンセの音を使っています。

歌詞はまた思いつきですが、「この世は二通り」という言葉がシャワー浴びてたら聞こえてきて、なんのことやらさっぱり分かりませんが、そこから膨らませて書きました。
たいていこういうパターンです。
何かメロディや歌詞がぽつっと浮かんで、そのちっさい糸口から手繰り寄せて書くのです。
芋掘りみたいなもんです。


外を歩けど
誰も見えない
何か聞こえる
誰の声かな

君の影を追いかける
迷い続けて早幾年
時の経つのは早いものね

この世はただ二通り
君と僕だけ
すべてがもう予想通り
Just only you and me

なにもかも言葉通り
繰り返すだけ
だから君の言う通り
I will be your honey bee

花の香りが
微かに香る
君の吐息は
ああ蜜の味

いつもいつも振り返る
ある晴れた日の帰路の逢瀬
思い出は儚いものね

Let us make our beautiful story
Just only you and me
All the time I am in my glory
As long as you are here

Show me your smile don’t you worry
Just only for me
I’ll put my heart in your territory
And my body could it be?

静かな夜は
眩い星の
虜にさせて
神様仏様!

誰も彼も蚊帳の外
猫も杓子も待ちぼうけ
聖なる夜は尊いものね

あれもこれも思い通り
君のためなら
ナニこれしきいつも通り
Just only for you

この世はただ二通り
君と僕だけ
すべてがお望み通り
Our story will come true

この世はただ二通り
君と僕だけ
すべてがもう予想通り
Just only you and me

なにもかも言葉通り
繰り返すだけ
だから君の言う通り
I will be your honey bee
(You know I want you to remember!)

2014/11/23

天の川 (Milky Way)

♪MaryAnn, Towa & Yuji 天の川 (Milky Way)

 

録音:2014年
機材:iMac Logic

以前メリアンさんにピアノを演奏して頂いたこの曲に、トワさんに英語の歌詞をつけていただきました!
サックスとトランペットの掛け合いのメロディのところをトワさんと僕のデュエットにしてあります。
ピアノはメリアンさんの演奏をそのまま拝借してところどころミックスを変えました。
もう天の川の季節ではありませんがUPします^^;
映像も使い回しですが、メリアンさんのアドリブ演奏が見られる貴重な映像です♪
前にも書きましたが、アテ撮りをしていただいたのです。

よくタイトルとか歌詞に入れた言葉についてどんな意味なのかなぁと思って調べます。
日本語の「天の川」これは見たまんまでしょうね。
星の群衆が天にある川のように見えますから。
英語だとMilky Wayですが、あれれ〜いったい何がミルキーなのでしょう。
日本国民にとってはミルキーといえば「ミルキーはママの味」です。
星となんの関係もないがな、と思ってWikipediaを見たところ、ギリシャ神話では天の川を「乳」と見ているということだそうですw
で、Milky Way。
古代ギリシャ人にはあれが母乳に見えたのでしょうか??
わけわからん、と思いWikipediaでギリシャ神話の項に飛ぶと、以下の話が載っております。

ゼウスは、自分とアルクメネの子のヘラクレスを不死身にするために、女神ヘラの母乳をヘラクレスに飲ませようとしていた。しかし、嫉妬深いヘラはヘラクレスを憎んでいたため母乳を飲ませようとはしなかった。一計を案じたゼウスはヘラに眠り薬を飲ませ、ヘラが眠っているあいだにヘラクレスに母乳を飲ませた。この時、ヘラが目覚め、ヘラクレスが自分の乳を飲んでいることに驚き、払いのけた際にヘラの母乳が流れ出した。これが天のミルクの環になった。

やっぱりよく分からぬw


Oh milky way
                 Your dazzling gaze
Light years away
                 Leaves me in a craze
Constellation haze
                 Head over feet
Astrology maze
                 Heart skips a beat

Sagittarius aims
                 Oh Cupid of mine
You're mine to claim
                 Shoot thru my mind
In the center of
                 You are my sun in
This galaxy

Take my hand and
Step n' move to beat
This swing may be
A cue to wonders galore
Kick off your shoes
And be not shy
Don't hold it in
Oh, we are turning heads
The colors flow
No need to ask
Let go and let the music
Blow you away

Horoscopes may say
                 Foolish am I
Capricorn's a nay
                 Apple in my eye
Libra can be great
                 Nobody else
Virgo can cause hate
                 Only you're my star
Zodiac restraints
                 Do understand
Can't stop the pain
                 Give me your hand
Cancer is my choice
                 I won't let go
No matter what!


Piano Solo by Mary Ann

Horoscopes may say
                 Foolish am I
Capricorn's a nay
                 Apple in my eye
Libra can be great
                 Nobody else
Virgo can cause hate
                 Only you're my star
Zodiac restraints
                 Do understand
Can't stop the pain
                 Give me your hand
Cancer is my choice
                 I won't let go
No matter what!

Let the planets
Orbit 'round the earth
We are the
center of this world
Come on! Join in!
The rhythm shake you up
Oh! Dance the night away
And the stars’ll lead the way
Look up! The Sirius smiling down
I know, you know I'm up for fun!


Oh milky way
                 Your dazzling gaze
Light years away
                 Leaves me in a craze
Constellation haze
                 Head over feet
Astrology maze
                 Heart skips a beat
Sagittarius aims
                 Oh Cupid of mine
You're mine to claim
                 Shoot thru my mind
In the center of
                 You are my sun in
This galaxy

2014/11/15

Surf's Up

♪The Beach Boys『Surf's Up』


録音:2011年
編集:2014年
機材:iMac GarageBand, Logic
楽器:KORG Trinity Plus
Greco Bass

The BeachboysのSurf's Upの再Up。
僕のこの曲への思い入れは相当なものです。
前も書いたかもしれませんが、テレビのビーチボーイズ特集を見たときにこの曲をブライアンがピアノで弾き語りしている映像が流れたときに驚いたんです。
この綺麗な曲はなんだ、と。
常人の書くメロディじゃないな、と。
しかしそのテレビの不親切なこと甚だしく、僕はこの曲のタイトルを知れず、それからビーチボーイスの曲の中からこのメロディを探すのにかなりの時間を費やしました。

僕がビーチボーイズを好きになった最初の作品は、Pet Soundsです。
Surfin' USAとかあっちの曲よりもPet Soundsの方が先でした。
以前このブログでも紹介したことがありますが、Making Of Sgt. Pepperという番組を見たときに、当時ビートルズのライバルであったブライアンがインタビューで出演したのです。
その時流れたPet Soundsのサウンドに感銘を受けて早速買ったのです。
当時、僕はといえば、ビートルズ一辺倒で、他のバンドにほとんど興味がありませんでした。
しかし、Pet Soundsはビートルズが世界を席巻していたあの頃でもひときわ輝いており、ブライアンは「ビートルズと僕とじゃ格が違う」なんて謙遜していましたが、革新性という点では、あの頃ほんとうにライバルでいられたのはブライアンだけだったのではないかと思います。
ビートルズはジョンとポールというコンポーザー、ジョージ、リンゴというプレイヤー、さらには、バックにマーティンがいましたが、ブライアンは孤軍奮闘でした。
独りで闘ってついにはドラッグに手を出して、ちょいと頭がイカれちまうのでした。
悲劇の音楽ヒーローでございます。

この曲が収録されるはずだったスマイルというアルバムがいかにビーチボーイズファンにとって重要な作品であるか。
それが長い間未発表であったことも相まってファンの間では伝説となっていました。
今ではそれが聴けるようになりました。

この音源は2011年にGarageBandで録音したものをLogicで編集し直したものです。
思い入れが強すぎて、前の音ではなんだか満足せず、やり直してみたというわけなのです。
なので、その頃から僕のチャンネルを見ていただいている方には、あれ〜聞いたことあるなぁと思うかもしれませんね。

ところで、こんな寒い11月ですが、僕の部屋に蚊が出ましたよ。
休みの前の日で、さぁてたくさん寝よう〜と思って布団に入ったら、ぷぅぅうぅうん〜〜〜〜。
まさかと思って電気つけたら、いました、蚊が。
ガッデム!!!
あの音のイラつくことイラつくこと!!
殺すまで眠れないじゃないか。
しかし裸眼の僕にはなかなか蚊を目で追うことができず、1時間ほど殺そうと頑張ったのですが、諦めて眠りました。
そしたら顔を刺されていました。
映像の僕の左目の下、ちょっと赤いのはその戦いの勲章でございます。

2014/11/08

秋冬グラデーション (You'll Be Alright)

♪秋冬グラデーション (You'll Be Alright)



録音:2014年
機材:iMac Logic

ケヤキ「カエデさん、おはよう。今日も綺麗ね」
カエデ「おはよう、ケヤキさん。やめてよ、あなたこそ綺麗よ」
ケヤキ「都心の方では、イチョウさんがアスファルトとかいう硬くて味っけのない地面を黄色く染めて、それはもう高級な絨毯みたいだって、私、絨毯なんて見たことないのだけれど、こないだ来た人間が言っていたわ」
カエデ「そうなんだ。いいなぁ。この山にはイチョウさんいないから、私たちには見られない光景ね。私も足が欲しいなぁ」
ヤマウルシ「なに辛気臭いこと言ってるんだ」
カエデ「わぁ! ヤマウルシさん、急に重低音で喋らないでよ。びっくりする」
ヤマウルシ「うむ」
ケヤキ「うむって、どういう意味かしら」
ヤマウルシ「そんなことより、さっきの話だが」
ケヤキ「なんだったかしら?」
ヤマウルシ「足がどうのこうのという話だ」
カエデ「それがどうかしたの?」
ヤマウルシ「足なんて必要ない、と言いたい。地に根を張っている俺たちの方がずっとたくましくて強いじゃないか。台風が来ようが、木枯らしが吹こうが、俺たちはこうして立っているじゃないか」
カエデ「それはそうだけど……。見たことのない景色を見てみたくなることだってあるんだよ。私たちの知らない世界が、この世にはたくさんあるんだ。私たち、隣の山のことですら、てんで何も知らないんだもん」
ヤマウルシ「興味ないね。俺はこの山が好きだ。ここ以外に見たいところなどない。人間なんかふらふら歩いて、それだけでは飽き足らず、車やら飛行機やら造ってびゅんびゅん移動して、そうして七〜八十年で死んじまうじゃないか。馬鹿みたいだ。俺のように最低でも二百年は生きなきゃならん」
ヤマツツジ「いやに人間を嫌うんだね。親戚のウルシさんが、人間の使う漆器なんかに利用されているから?」
ヤマウルシ「ヤマツツジ、お前、起きていたのか。久々に目を覚ましたと思えば余計なことを言う。漆器など関係ない」
ヤマツツジ「漆塗りは高級品だそうだよ」
ヤマウルシ「貴様、引っこ抜くぞ」
ケヤキ「まあまあ。木々それぞれ思うことも違うでしょう。しかし、ヤマウルシさんは、何かと言ってはカエデさんの言うことにつっかかるけれど、なぜなのかしら?」
ヤマウルシ「そんなことはない」
ヤマツツジ「ケヤキさん、そんな分かりきったこと聞いてどうするの?」
ケヤキ「あら、私は何も知らないわ」
ヤマツツジ「ふぅん」
ケヤキ「それはそうとヤマツツジさん、最低でも三日に一度くらいは起きなさいね。本当に寝坊助さんなんだから」
ヤマウルシ「ふん、こいつはチビ助な上に寝坊助だ」
ヤマツツジ「ヤマウルシさん、朝っぱらから大きな声出さないでよ。根に響く」
ヤマウルシ「もう昼だ」
カエデ「あ、また人間が来たよ」

翁「ゼェハァ、いやぁ、綺麗だなぁ、ゼェハァ」
婆「いつまでもこのままだと嬉しいわね」
翁「このヤマウルシは大きいなぁ。樹齢百年といったところかな」
婆「うん。立派なヤマウルシだわ」
翁「見てくれ! このカエデ! 綺麗だなぁ。もし人間だったらさぞかし美人さんだろうなぁ」
婆「ほんとねぇ」
翁「ここは良いスポットだな。ここで少し休もう」
婆「そうね。随分息も上がってるみたいだし、休憩しましょう」

ヤマウルシ「あのじじい、俺のこと樹齢百年って言いやがった。俺は今年で二百歳だ。しかも俺の根元で気持ち良さそうに眠っていやがる」
ケヤキ「いいじゃないの。減るもんじゃあるまいし」
ヤマツツジ「そうだよ。ほんとに口が悪いんだから。こないだ人間に持って行かれて上京した兄さんも、ヤマウルシさんのこと今の時代には珍しい堅物だって、生きた化石だって、琥珀でも取れるんじゃないかって言ってたよ」
ヤマウルシ「兄弟揃って、その減らず口。どうにかならんか」
カエデ「喧嘩はよしなよ」
ヤマツツジ「ねぇ、カエデさんのこと、美人さんだって言ってたね」
ケヤキ「そうね」
カエデ「聞こえなかったよ」
ヤマツツジ「ほんとう? 確かに言ってたよ。ヤマウルシさんも聞こえたでしょ?」
ヤマウルシ「うむ」
ヤマツツジ「ほらぁ、ヤマウルシさんに聞こえて、カエデさんに聞こえないはずが無いよ」
カエデ「いいの! そんなこと。私そういうの苦手。なんて返したらいいかわからないからやめて」
ケヤキ「カエデさんは照れ屋ね」

婆「体に障りますよ。そろそろ起きてください」
翁「ん? ああ」
婆「そろそろ戻りましょう。紅葉も満喫したし」
翁「そうだな。山は下る方がキツイんだよなぁ。膝が笑っちゃうわい」
婆「しっかりしてくださいな」

ヤマウルシ「ハハッ、聞いたか。足があるとあんな惨めなことになるのだ。俺たちのように落ち着いて、ペースを乱さず生きるるためには、やはり地に根を張るに越したことはない」
カエデ「やだ、そんな悪口ばかり言って」
ヤマツツジ「そうだよ。カエデさんに嫌われちゃうよ?」
ヤマウルシ「何を言うんだ。そんなことはどうだっていい」
ヤマツツジ「ふぅん、それならいいけど。僕知ってるんだ」
ヤマウルシ「そろそろ黙ったらどうだチビ助」
ヤマツツジ「むっ、チビチビ言うけどね、僕はね、背が低い代わりにね、人間の話がよく聞こえるんだ。いつも人間の話を聞かせてやってるのは僕だろう? ヤマウルシさんだって興味津々で聞いてるじゃないか」
ヤマウルシ「人間になど興味はない」
ヤマツツジ「嘘ばっかり。その割には、話して聞かせている僕よりもいつの間にか人間に詳しいんだから。素直になりましょうよ。さっき言ってた車やら飛行機やらの話なんて僕はとうの昔に忘れてたよ」
ヤマウルシ「俺は記憶力が良いのだ」
ケヤキ「ヤマツツジさんが聞かせてくれる人間のお話はいつも楽しいわ。また聞かせてちょうだいね」
ヤマツツジ「お安い御用です」

翁「さて、行こうか。これ以上登っても、もう冬枯れだしな」
婆「そうね。じきに山全部が冬枯れになってしまうのね」

ヤマツツジ「ケヤキさん、ケヤキさん」
ケヤキ「なぁに? ヤマツツジさん。少し眠いのだけれど」
ヤマツツジ「昼間、老夫婦が来たじゃない。みんなには聞こえなかったかもしれないけど、帰りにボソっと言ってたんだ。二人の話によると、もう上の方のみんなは冬枯れらしいんだ」
ケヤキ「まぁ……。そう。最近めっきり寒くなってきたものね」
ヤマウルシ「……」
ヤマツツジ「そうだね。僕は今の自分の姿が一番好きなんだけどなぁ」
ケヤキ「私もだわ。みんなお揃いの緑も悪くはないのだけれど、今の時期は個性的な姿になって、それぞれ素敵だわ。特にカエデさんの姿、私大好き」
カエデ「もう、また。やめてくださいケヤキさん。私の葉、さらに赤くなっちゃう」
ヤマツツジ「あはは、カエデさん面白いなぁ。人間みたいにシャレたこと言うね」
カエデ「何も、面白い事なんてないよ。真剣に言っているの」
ヤマツツジ「カエデさんらしいや。ね、ヤマウルシさん?」
ヤマウルシ「……」
ヤマツツジ「ヤマウルシさん? どうしたの?」
ケヤキ「ヤマツツジさん、そっとしておいてあげなさい。ヤマウルシさんは、泣いているのよ」
ヤマツツジ「え? あぁ、またか」
ヤマウルシ「……。う、うぅ、うるさいぞ」
ヤマツツジ「ごめんごめん、大人しくしてるよ。涙が枯れるまで泣いたらいいよ」
ヤマウルシ「う、うぅ。枯れる? 枯れるだと? それだ。俺の涙の理由はそれだ。また今年も冬枯れの季節だ。毎年々々、この時期になると涙が止まらぬ。寂しくてならぬ。冬枯れの後はひたすら忍耐。冷たい風が吹いて、雪が降って、根元が冷えてたまらない。俺は冬が嫌いなのだ。若造のお前には分かるまい」
ヤマツツジ「分かってるよそんなこと。僕だって嫌いさ」
カエデ「ヤマウルシさん元気だして。私たちがいるじゃない。寂しい事なんてない」
ヤマウルシ「う、ぅう」
ヤマツツジ「カエデさんにそんなに優しくされたら、ヤマウルシさんまた惚れちゃうよ」
ケヤキ「でも、本当に冬枯れっていやね。寒いのに葉が無いなんて余計に寒いわ。ヤマツツジさんが以前話していた、なんだったかしら、ほら、人間が冬になると着る、動物の毛や皮で作る……」
ヤマツツジ「コートかい?」
ケヤキ「そうそう、コート。私もコートなんか着てお洒落してみたいわ」
ヤマツツジ「ケヤキさんが人間だったら、キャリアウーマンみたいになりそうだ」
ケヤキ「きゃりあううまん? なにそれ?」
カエデ「ああ、どうしよう。ヤマウルシさん、泣き止まないよ。私まで泣きたくなってきた」
ヤマツツジ「やめてよカエデさん。僕だってずっと堪えてるんだ。カエデさんまで泣いたら……」
ケヤキ「お互い、涙を見せるのはやめましょう。泣きそうなら、涙枯れるまで、俯いていましょう。冬だっていつか終わるのだもの。また来年、ね。それまで、清く正しく生きましょう」



また泣きそうなら
涙枯れるまで
俯いていていいよ
涙雪に変わるまでは
いつでも

小さい秋は
誰にも知れず
木枯らしの中
一人咽び泣く

Just talk to me tonight
You’ll be alright
秋雨の中
Just walk with me all night
You’ll be alright
You’re in debt to me

冬の意地悪
ひとの気も知らず
風に任せて
また知らぬふり

Don’t let you cry tonight
You’ll be quite white
寒空の下
Don’t let you sigh all night
You will ask me why
Trust in all you see
All you see

でも泣きたいなら
落ち葉積もるまで
俯いていていいよ
やがて土に還るだろう
それから……

今はグラデーション
混じり合う季節
頃合いを見て
どちらかに転べ

You just have to decide
You’ll be alright
冬枯れの空
You have to be on my side
I don’t say goodbye
You’re in debt to me
To me

La la la la la la la la

2014/11/01

うん (Yes)

♪うん (Yes)



録音:2014年
機材:iMac Logic

ジョンレノンがオノヨーコの個展にいって、「天上の絵」という作品を見てヨーコに惹かれるようになったというのは有名な話です。
部屋の真ん中にハシゴがあって、それを登って、ぶら下がっている虫眼鏡で天上に貼ってあるキャンバスをみると小さく「yes」と書いてあったというアレです。
ジョンは、そこに"No"だとか「インチキ」だとか書いてあったら即刻画廊を出て行っていただろう、と回想しています。
不思議な作品ですね。
ヨーコの作品ってアヴァンギャルドで、そもそもアヴァンギャルドという言葉の意味もよく分からないのですが、なかなか一般人には理解し難いものがあります。
ジョンとヨーコのアルバムもジョンの曲ばっかり聞いていましたw

その個展は1966年11月とのことですが、この年はフィリピンのマニラでフィリピン人に暴行を受けたり、ジョンのキリスト発言でビートルズのレコードが焼かれたりといった事件がありました。
また、そういった事件があったせいか、ライブ活動をやめようとしていた時期でもあります。
ビートルズとしては転換期だったわけですね。
あれやこれや悩んでいる時に見たヨーコの「yes」。
ほっとしたのでしょう。
前述の言葉の後に、心温まる美術展は初めての経験だった、と添えております。

とまあ、こんな話を紹介しましたが、このエピソードからこの曲を作ったわけではなくw
この曲を書いてから「yes」のエピソードを思い出しました。
パラノイアみたいな曲書いた後は、素直な気持ちでyes, yes, yesと思って書いたのです。
メロディは一パターンしかなく、どこがサビなのかよくわかりません。
ずっとこれの繰り返しです。
間奏から半音転調します。
曲は短いです。だからタイトルも短いのですw

アレンジはオーケストラの楽器を使っています。
こないだLogicいじってたら「追加コンテンツをダウンロード」というボタン見つけて、こりゃなにかいなぁ〜となんの気なしにクリックしたのですが、完了するとプリセット音源が増えている!
ピアノの機種とか、民族音楽の楽器とか、オーケストラの楽器とか。
こんなのあったのかよ!
知らなかったよ。
新しい音源が手に入ると使ってみたくなります。
なので、今回使っている楽器は、ほとんど新たに手に入った音。
書いてみましょう。
・Harpsichord
・Timpani Hit
・Studio Upright Bass
・Trombone Section Legato
・Tubular Bells
・Violin Section Pizzicato
・Tuba Legato
・Oboe Legato
・Flute Legato
・Percussion Kit
それから以前から入っているYamaha Grand HallとBrush Kitが入っています。
HarpsichordとかOboeとかなんで入ってないのかなぁって思っていたんですよ。
インストール時に何か失敗したのかも!?とも思っています。
書き出した楽器以外にもいろいろ音源が増えましたので今後使っていこうと思います♪

Yes I do
Yes I do
Yes I do
Yes I do
I forgot your question
I can never ever remember 
But I'll answer “yes”

Yes I am
Yes I am
Yes I am
Could not hear your suggestion
I can never ever be sober
But I'll answer “yes” 

Yes I will
Yes I will
Yes I will
There's no way in this situation 
There’s no question love you forever
So I'll answer “yes”  


Yes I will
Yes I will
Yes I will
Yes I will
There's no way in this situation 
There’s no question love you forever
So I'll answer “yes”  

2014/10/22

花 〜すべての人の心に花を〜 宮古島探訪⑥ 六日目

♪喜納昌吉&チャンプルーズ『花〜すべての人の心に花を〜』



録音:2010年、2014年
編集:2014年
機材:iMac GarageBand, Logic Pro 9
楽器:Greco Bass Guitar
MORRIS W-20

もう、特段書くこともありません。
気づけば随分と駄文長文を書いたような気がします。
六日目は、五連泊しているホテルで朝食食べて、すぐに空港へ向かいました。
予約が取れていた便は十六時頃だったのですが、さすがに一日空いているので、空席待ちもあるだろうとの算段で、すぐに空港に向かったのです。
予想通り、空港に到着するとカウンタもガラスキーでした。
すぐにお姉さんを捕まえて、空席待ちをしたいと申し出ました。
整理券を見せると、番号が若いので多分乗れるだろうとのこと。
そうか。乗ったら宮古島とはおさらば。
早く乗りたいような、乗りたくないような複雑な気分。
空席待ちのアナウンスが流れ、再度カウンタに行くと、乗れますよ〜ご案内します、とお姉さん。
そうか。
綺麗な景色、美味しい料理、新郎新婦とその親族の方々、ホテルの従業員の方々、塩屋の犬ちゃん、ありがとうございました。
さようなら宮古島。
またいつか必ず来ます。

終わり


今回アップした『花』は2010年にGarageBandで録音したもので、それをLogicで編集し直しました。
昔のミックスを見ると、それはもうひどい有様で、直すのにも一苦労です。
一から全部やり直し……。
録音の手間はありませんが、編集のし直しっていうのもこれ、結構時間を要する作業です。
それから間奏をストリングスからシタールとアジアン弦楽器に変更しました。
ストリングスがどうもしっくりこなかったので。
サビにシェイカーとタンバリンを追加してあります。
2011年にアップした時の動画は、沖縄本島の映像を使いました。
今回は、宮古島。
与那覇前浜、東平安名崎、来間島で見つけたヤドカリ、東平安名崎、東京到着直前の飛行機からの眺め、最後はまた与那覇前浜という順番です。
今見直しても、綺麗です。
また行きたいです。

花 〜すべての人の心に花を〜 宮古島探訪⑤ 五日目

♪喜納昌吉&チャンプルーズ『花〜すべての人の心に花を〜』



録音:2010年、2014年
編集:2014年
機材:iMac GarageBand, Logic Pro 9
楽器:Greco Bass Guitar
MORRIS W-20


あんまり飛行機に乗った経験のない僕は、欠航なんていう経験は初めてで、戸惑いましたが、開き直ってしまえばなんてこたあない。
遊べる時間が増えただけの話です。
と言いたいところですが、朝起きて気づいたことがありました。
下着がもうないw
服もないw
ホテルの清潔なパジャマで出かけるわけにもいかない。
とりあえずホテルの朝食を食べて、部屋のあるフロアを徘徊していると、ランドリーがありました。
それはそうですよねw
使ったことがなかったので存在に気づいていませんでした。
早速下着やら服やらどっさりもってきて、ランドリーにぶちこんで、洗濯開始。
ちゃんと乾燥機もあります。
こりゃこのままここに住めるなぁなんて妄想しながら、部屋で洗濯が終わるのを待ちました。
一時間くらいで乾燥まで終わりました。

さあさあ、出かけましょう。
天気ですか?^^
晴れてますよ^^
台風一過でございます。
急遽手配したレンタカー屋さんがホテルまでお迎えに来てくれました。
ドライバのあんちゃんが話すのが好きなようで、宮古島の人は二十度を下回ると寒いと感じる、冬にはちゃんと鍋も食べる等島民の生活について教えてくれました。
”ちゃんと”鍋を食べるっていうのに笑いましたw
まるで義務感から鍋を食べているみたいです。

また事務的な説明を受けて、れっつご〜。
まずは、前日強風であまりいられなかった日本一のビーチ、与那覇前浜へ〜!
白い砂、エメラルドグリーンの海に加えて今日は青い空!
やっぱりね、晴れていると一段と綺麗なんですよ海が!


これですよ僕が見たかったのは。
何もかも忘れちゃいそうな美しい情景。
楽園ですよこれ。
なんだか欠航に感謝したくなりますw


さあさあどんどん行きましょうw
次は来間島にいきますよぉ!
お腹空いたのでこの島でご飯食べます!
橋の景色はこんな感じです^^

見よ、この絶景。
来間島もたくさん絶景ポイントがあります。
この島はほんとに小さく、畑と集落しかありません。
車のスピードを出してはいけません。
ゆったりゆったり、走りましょう。
島の周り全部が絶景です。


いかがですか。
iPhoneでの撮影なのが悔やまれます。
ちゃんとしたカメラ欲しくなりましたw
景色を見たらご飯ご飯♪



またまたシャレオツ空間w
『島茶家ヤッカヤッカ』
いいですよね〜^^
暖かくて、サンダルでぷらっとこんな店に来て、トロピカルジュースとか飲んだりして^^
ここれはカレーを食べました!

ココナッツミルクが入っていてマイルドなカレーです〜おいしいぃ〜〜!
野菜スティックは人参とゴーヤ^^
ごちそうさまでした〜!
外に出たらハンモックを発見したので、これはやるしかありませんw

ああ〜このまま寝てしまいたい〜〜zzz
のんびりしているほんとに時間忘れて一日が終わりそうなので、体に鞭打って出発します。
次は、東平安名崎に行きます!
ここは二日目に強風のため車停めただけで、景色を見られずにいた場所です。
リベンジ!
駐車場から岬の方へ五〜六分歩くと海が見えてきます。
後輩の言う通り、水平線がずうううっと見えます。
この景色はすごい!
驚いた!





もしかしたら写真だとあんまり伝わらないかなぁ、、水平線がすこし弧を描いているのが分かりますでしょうか。
地球って丸いんですよw
いつまでも見ていられそうな景色ですが、急遽借りたレンタカーは夕方六時までに返さなければなりません。
東平安名崎で景色を堪能していたら四時を過ぎていました。
ガソリン入れたりなんやかんや考えたら、もうレンタカー屋に向かわなければなりません。
これぞほんとに見納めです。
満足しました!!

レンタカーを返して、今度は夕飯です。
初日に行こうとして、ちょうどお休みだったために行けなかったあのお店に電話してみました。
そしたらやってると、さらに席空いてますよ、と!
ああ、ありがとうございます。
そのお店は『郷屋 -はなれ-』というお店で、本家は三線ライブをやってる賑やかなお店らしいのですが、僕はすでに三線も踊りも堪能していたので、落ち着いた雰囲気であるというこの「-はなれ-」に行ったのです。
ここのお料理がね、また美味しいんですよー!
沖縄風和食、とでもいいましょうか。
島魚の刺身盛り合わせ、島野菜とアグー豚、島らっきょの塩漬け、アグー豚の塩麹漬け焼き、もずくと小エビの天ぷらを食べました!
全部おいしい〜〜もうやだーー!!!





しかも値段高くないし。
お酒も美味しいし言うことありません。
今日こそ本当に宮古島最後の夜です。
も少し飲んでおこうw
初日に行った『Pisara』。ここのメニューで、気になりながらも、満腹のため食べられなかったものがありました。
宮古そばのジェノベーゼ。
僕、バジルが好きなんですよ、なぜか。
パクチーは嫌いですがw
Pisaraもお酒美味しいし、もう一度行っておこう!
五日間も宮古島をぶらぶらしているので、すっかり土地勘もついた僕は、てくてく歩いてPisaraに向かいました。
この日も、貸切状態でゆっくりお酒を楽しむことができました。
これが念願の宮古そばのジェノベーゼ(食べかけw)

ちょっと太めの宮古そばの麺と、バジルの風味が絶妙です^^
ちらばったナッツも歯応えがアクセントになって良い感じです^^
あーもう食べられないし、だいぶ酔っぱらった。
ということでホテルに帰ります。
このホテルもこの日で五泊目になります。
フロントの人の顔もほとんど覚えましたw
そうそう、欠航が発覚してからへとへとでホテルに戻ったら、「大変でしたね〜。お疲れ様でした」ってフロントのお兄さんが声かけてくれて嬉しかったです^^

ついに、明日は東京に帰ります
今度こそ、東京に帰ります。
天気も穏やかなので、もう欠航ということは無いでしょう。
もっと滞在したいなぁ、宮古島に家買ったらいくらなのかなぁとか、仕事はどんなのがあるのかなぁとか、妄想していたらいつの間にか眠っていました。

続く

花 〜すべての人の心に花を〜 宮古島探訪④ 四日目

♪喜納昌吉&チャンプルーズ『花〜すべての人の心に花を〜』



録音:2010年、2014年
編集:2014年
機材:iMac GarageBand, Logic Pro 9
楽器:Greco Bass Guitar
MORRIS W-20

ああ、どうやら前夜は飲みすぎたようです。
朝起きてもぼけーー。
シャワー浴びて、カーテンオープン。
ああ、どうやら台風のピークは越えたようです。
曇天でしたが、雨は止んでいました。
暫くぼけぼけしながら、那覇にいる友人に前日の結婚式の写真を送信。

四日目のこの日、僕は飛行機に乗って東京に帰ります。
明日は仕事かぁ……。
もっと島時間を過ごしいなぁ、なんて思いながら、出発の時間まで島を回りました。
この日も朝食無しにしていたので、ブランチを食べに車を走らせます。
宮古島には、いたるところに島の案内が載っている冊子が置いてあって、その中で紹介されていたハンバーガー店に行こうと思いました。
『ダグズ・バーガー』
オーナーがアメリカ人らしいです。


チーズバーガーとホットコーヒーを注文🎶


またもや、美味しいw
あの中国産のチキンの事件以来、僕はマクドナルド不買運動を実施しているので、最近ハンバーガーなんて全然食べてませんでした。
ぎゅぅっとつぶすと肉汁が溢れだします。
顎が外れる手前まで口を大きく開けてがぶりと食べるとね、もうたまりませんよ。
付け合わせのオニオンリングも甘くてウマァ^^
ハンバーガー一個で満腹!ごちそうさまでした^^

お腹がいっぱいになったところで、まだ行っていなかった島の西側にいってみましょう。
前日行った東急リゾートがある方面です。
東急リゾートの奥には、日本で一番綺麗とされる与那覇前浜ビーチがあるのです。
そこをちらっと見て、来間(くりま)島というこれまた橋が渡っていて車で行ける離島にいって、それから空港に向かおうと計画していました。

与那覇前浜ビーチに着くとやっぱり水がめちゃめちゃ綺麗!!!!!
これが、七キロも続いてるんですよ。
信じられますか?
台風のピークを越え、少し晴れ間も出ています^^
それでも風が強く、長居できず仕舞い。


奥に見える橋は、来間島に通じる橋です。
あれを渡ると来間島という小さな島に行けるのです。
次はあの島に向かいます。
来間島ではまたCafeに入りました。
『楽園の果実』でパパイヤパフェ!
僕のブログの甘いものが登場するのは珍しいことです。

パパイヤってまともに食べたの初めてでしたが、さっぱりした甘さで美味しいですね〜!

Cafeの近くに高台があったので登ってみました。
見渡す限り海、海、海!
すかさずあまり使ったことのないiPhoneのパノラマ機能を使ってみました!

この海、飛び込みたい衝動に駆られるw

天気には恵まれませんでしたが、これが宮古島の海の見納めのようです。
あとは飛行機に乗って、東京に戻るだけです。
次はもっと天気の良い時に、水着持って、ビーチでごろごろするのもいいなぁ。
何もせず、ただ海眺めたり、美味しいもの食べたり、島の人と触れ合ったり、いっつも東京であくせく働いているんだからそのくらい許されるでしょうw
来間島でこんな言葉を目にしましたよ。
「暇を楽しむ」
何かをしようといそいそするなと。
何もしないこと、それ自体を楽しめと、そう書いてありました。
いいなそれ〜。

空港の売店でお土産買って、ふと運行情報の液晶ディスプレイが目に入りました。
僕が見たタイミングはちょうど英語で表示されていたのですが、英文学科を卒業している僕には、すぐさま意味がわかりました。
僕が乗るはずの便の横にこう書いてあったのです。

「Cancelled」
!!!!!!!!!!!!
これは、欠航!欠航!コケコッコー!
なにーーーーーーー!!!
帰れない!!!
明日仕事なんですけどーー!!!!
焦って、カウンタに向かうと、長蛇の列!
空港着いた時に、なあんか人が並んでるなぁ、なんて思いましたが、それを横目にお土産買ってる場合じゃなかったようです!
欠航になった便に乗るはずだった人たちが振替の便に乗るために並んでいるのですぅぅぅう!
僕も最後尾に並びました。
ここからが長いのなんのって、、、カウンタの女性と話ができるまでに一時間半かかりましたよ。
距離にしたらわずか五メートルくらいだったのですが。
並んで一時間くらい経った頃には僕も覚悟を決め、会社に連絡しました。
明日行けません、と。
帰れなくなりました、と。
欠航の判断基準とか、僕にはわかるはずもありませんが、この日はだいぶ風も落ち着いてきていたし、お昼くらいまでは飛行機が運行すると情報が出ていたいので安心していました。
あーあ。
でもしょうがないです。
僕の意志じゃないんですから。
会社に連絡後、つぎは寝床の確保です。
三泊お世話になっていたホテルに電話し、欠航になったので、追加で泊まれるか聞いてみると、部屋は空いているとのこと。
よかった。野宿は勘弁ですw
ようやっと空港のカウンタに到着するとさらに衝撃の事実。
「今確実に予約できる便は、明後日になります」
「ええ! 明日なんとか乗れませんか?汗」と僕は震声。
「朝から空港に来て頂いて、空席待ちをして頂くしか……」
「そうですか……。わかりました」
僕はこういう時ごねません。
ごねたって意味がありませんから。時間の無駄です。

いろいろ考えました。
明日は空席待ちで乗れれば帰れる。
乗れなければ帰れない。
空席待ちといったって、今ここにいる大勢の人たちが同じく空席待ちをするのだろう。
空港でぐだぐだ待って、結局乗れないなんてなったら本当に時間の無駄だ。
どうしたものか。
ちょっと待てよ。今日はちょっと晴れ始めてたなぁ。
てことは明日は台風一過でもっと晴れるんじゃないか?
あ、ニヤリ。
明後日帰る予定にして明日また晴れた宮古島を一周してやろうか!
宮古島は一日で一周できるということを事前準備の賜物で僕は知っています。
あああーーもう決めた!
明日帰らない!
ぐだぐだ空港で待つくらいならもう一日遊んで、明後日予約した便で帰る!
決めた!
溜まりまくっている有休を使うチャンスじゃないか!
よっしゃ〜ホテルに帰ろう〜!
同僚の迷惑も顧みず急にウキウキ気分www
ホテル近くのファミレス的なお店で、またソーキそば食べて、スーパーで発泡酒買って、部屋で飲んで爆睡!
はっはっはぁ〜!


続く

花 〜すべての人の心に花を〜 宮古島探訪③ 三日目

♪喜納昌吉&チャンプルーズ『花〜すべての人の心に花を〜』



録音:2010年、2014年
編集:2014年
機材:iMac GarageBand, Logic Pro 9
楽器:Greco Bass Guitar
MORRIS W-20

ついに恐れていたことが現実となりました。
友人の結婚式当日である宮古島の三日目、雨が降りました。
空は灰色、しとしとぴっちゃんという雨ではなく、時折ざーーっと強く降ります。
間違いなく台風です。
風もますます強い。
運転しているとたまに風にあおられるような感覚がありました。
前夜の僕の祈りは全くの無意味だったわけです。

僕には、雨を止める力はありません。
予定通りに行動するまでです。
この日のお昼は、勧められていた宮古そばを食べる予定でした。
雨の中車に乗り込み、カーナビをセットすると、「到着予想時間、五分」と女性の機械的な声が聞こえました。
近いな!
発進して三分くらい走るともう到着しました。
『古謝そば』です。
ここもおしゃれな雰囲気でした。

どうです。そば屋とは思えないでしょう。
しかも天井が高く、開放感があります。


古くささを感じさせず、下品な新しさもなく、とても落ち着いた雰囲気です。
センスが良いですね。
注文したのは、定食!


宮古そば、ジューシー(炊き込み御飯)、人参と卵炒めたやつ(シリシリって言うのかな?)、もずく、漬物。これに飲み物がつきます。
かなりのボリュームw
そしてうまい!
全体的にさっぱり味付けで、三十路越えの僕には嬉しいです^^
あんまり濃い味だと胸焼けしますからね!!w
この日は、ホテルの朝食頼んでなかったので、ブランチでこの定食でした。
大満足、大満腹で店を出て、ホテルに戻ります。
結婚式に向かう準備をしなければなりません。

式のドレスコードは、かりゆしでした。
新郎新婦からの招待状に、全員かりゆしを着るのだから、かりゆしでくるように、との通達があったのです。
大嫌いなあのスーツを折り畳んで収納する謎のバッグみたいのを持っていかなくて済むぜ〜と嬉しく思ったものです。
この新郎とは中学生時代からの付き合いで、高校から大学にかけて、一緒にバンドをやっていた仲間でもあります。
彼は、ミーハーな気持ちで宮古島で式を挙げたい、ということではなく、お母様が宮古島の生まれで、そのまたお母様(新郎のお祖母様)が現在も宮古島に住んでおり、是非とも晴れ姿を見せたいということで、宮古島での式となったのです。

かりゆしというドレスコードを聞いても、僕は動じませんでした。
数年前に那覇に遊びに行った時に、調子こいて買ったかりゆしがあるのです。
東京に戻ってきてからは、それを着る機会が皆無でして、少々もてあましていたところでもあったのです。
チノパン履いて、かりゆし着て、準備が整いました。
予定では友人たちと一緒にタクシーに乗り、式の会場である東急リゾートに向かうはずでしたが、僕は一人で向かいます。
友人二人は那覇で立ち往生しております。
一人で行くしかありません。
強風吹く中、タクシーに揺られて、二十分ほどで会場である東急リゾートに到着しました。
広大な敷地に大きな建物が建っていて、それがホテルです。
かりゆしを着たホテルマンを横目に、僕はフロントに向かいました。
ここが集合場所のはずです。
しばらくぼけっとしていると、係りの人(この人もかりゆし。もうみんなかりゆし)の案内で会場に向かいます。
会場に到着するも、知っている人がいないw
当然ですw
会場は小ぢんまりとしていて、親族プラス親しい友人のみで執り行われるのです。
係員の案内で適当に着席しました。
眼前には、強風に揺られるヤシの木、灰色の雲、雨粒。
そんな景色を見ていると、隣の席に男性が着席しました。
形式的な挨拶を交わしました。
新郎の叔父様のようです。
一人でいる僕に気を使って頂いたのか、飛行機は大丈夫だったか、いつ来たのか、宮古島は初めてか、等々いろいろと話しかけて下さいました。
この叔父様は新郎のお母様の妹さんの旦那さん、だそうで、宮古島出身、北海道で働いた時期もあったが、今は宮古島で働いてる、と僕はかなり叔父さんの生い立ちに詳しくなったのでした。
式が滞りなく完了して、後ほど始まる食事会まで一時間ほどありました。
例の叔父さんが、親族の控え室で一緒にゆっくりするさぁ、と誘ってくれたので、その部屋でテレビを見ながら時間を潰しました。
叔父さんはしきりに話しかけてくれて、仕事の話や宮古島の話等聞かせてくれました。
なんだか、だんだん昔から知っている人のような気がしてきて、叔父さんにいくつに見えるかと問われ、僕は見事的中させることさえ出来たのですw

叔父さんは食事会の司会を担当するらしく、みんなより一足先に食事会場向かいました。
僕はその十分後くらいに向かいました。
席につくとテーブルにはオリオンビールの瓶がずらぁあああっと並んでいます。
新郎は僕の席の後ろにおり(前述の通り小ぢんまりしていて、出席者全員の顔がすぐに見えるくらいの広さなのです)、人見知りの僕は、馴染みの友達が近くにいることに少なからず勇気を与えられました。
隣には、新郎のお母さんが座っていて、学生時代の話などに花が咲きました。
しばらく美味しいお料理とオリオンビールで歓談していると、会場の前方に三線もったおっさんが二人、民族衣装を着たおばさんが一人出てきました。
急に演奏が始まりました。
これが沖縄スタイルなのでしょうか。
それは、もう、三線弾きながら歌う、踊る!!
昔の沖縄民謡を聴いて懐かしいようで、新郎のお祖母様も一緒に歌っていました^^
と、単なる傍観者として見ていた僕に、新郎が、
「ゆうじも踊ってこいよw」
「は?」
気づけば、新郎のお母さんも例の叔父さんもあっちに座っていたはずの叔母さんも前に出て踊っているではありませんか!w
これこそが沖縄スタイルなのか!
ビール飲んでほろ酔いの僕は、ここで、いや俺はいいよ、なんて言いません。
見よう見まねで踊りましたよw
ほんとにわからないので、とりあえず両手挙げて阿波踊りみたいな、よくわからない踊りをしましたw
そんなこんなでいつの間にか親族の方々とのお話も盛り上がり、ウェディングケーキを食べてお開きとなりました。
アルコールの力は偉大であります。
また、宮古島の方々の、人を巻き込む能力は、特筆すべきものがありますw

新郎新婦にまた東京で会いましょう、と挨拶して外に出ました。
タクシー乗り場で、いろいろと気を使って頂いた叔父さんにもご挨拶。
名刺を頂き、ゆうじ〜次宮古島に来る時は連絡するといいさぁ、来年一月末には伊良部島に橋が渡るからその頃また来るといいさぁ、と固く握手を交わしました。
島の人情、素晴らしきかな。

さあ、明日は東京に帰ります。
晴れわたった空の下で海を見たかったな……という気持ちを抱きながら、強風の中帰路につき、ホテルに到着し、ベッドの中に吸い込まれていきました。

続く

花 〜すべての人の心に花を〜 宮古島探訪② 二日目

♪喜納昌吉&チャンプルーズ『花〜すべての人の心に花を〜』



録音:2010年、2014年
編集:2014年
機材:iMac GarageBand, Logic Pro 9
楽器:Greco Bass Guitar
MORRIS W-20


宮古島に上陸した僕は、一日目、美味しい食べ物とお酒に、ちょーどいー具合に酔わされて、シャワー浴びてぐっすりと眠りました。
翌朝、セットしておいた目覚ましの時間より少し前に目が覚めて、カーテンをシャア!っと開けると、曇天……。
あぁ、あれでしょ、台風でしょ、知ってる知ってる。
幸い雨は降っていない。
友人の結婚式は、三日目です。
二日目である今日は、レンタカーで宮古島を一周しようという計画です。
宮古島は車を使えば、一日で一周できるほどの広さであるということは、後輩への事前聴取で僕はすでに知っているのです。
今日は綺麗な海でも眺めたい。
そう思って、ホテルの駐車場へ向かおうと外へ出ると、びゅおおおおお!
風つぇーーー!
こりゃ、海大荒れか?
常々、台風の時に釣りしてて波に飲まれたとか、たんぼが気になって行ってみたら物が飛んできたとか、そういったニュースを耳にして恐れおののいている僕ですから、多少外出を躊躇しました。
しかし、雨は降っていない。
風は強いが、ふいに物が飛んでくるとか、それほどの強風ではない。
台風の進路を確認すると、那覇直撃であり、宮古島はその余波が来ているだけだと、僕は判断しました。
ちなみに気象予報士の資格は持っておりません。
那覇と宮古島はかなりの距離があるのです。
出発しましょう。

カーナビをセットして、まずは砂山ビーチにGO!!
ここは結構有名で、宮古島について調べると必ず写真が載っています。
駐車場に車停めて、坂道を登り、ビーチの方へ歩いていくと、白い砂がまばらに落ちていて、それがだんだん密度を増してゆきます。
ビーチに着々と近づいているようです。
坂道の頂点に達すると眼下にそのビーチが見えました。
きれーーーーー!!!!
曇ってるのにきれーーーーー!!
海の青さは空の反射じゃないのか?
空白いのに、海はエメラルドグリーンなんですけど、どういうことでしょうか。

しかし海面は波打っております。台風の影響ですね。
強風のためさすがに砂浜でくつろぐことはできず、早めの退散。
次は、島の北部にある雪塩製塩所へ向かいました。
同僚にちんすこうを買ってくるよう頼まれていたのです。
車に乗っているとほとんど風も気になりません。
曇っていてもなんだか眩しく、これは焼けるぞ、と思いました。
製塩所では、ちんすこうはもちろん買ったのですが、ここで飼われている犬がもうきゃわいくて、なでなでしてきました。
僕のレンタカーのタイヤの横でゴロゴロするわんぱくな犬^^;

静かに佇む犬^^;
この二匹、性格が正反対でウケましたw

佇む犬にはまったく相手にされず^^;、わんぱくな犬と鬼ごっこなどして遊んでいましたが、このままでは日が暮れると思い、とても名残惜しい思いをしながら、犬たちといつの日か必ず再会することを誓い合い、車に乗り込みました。
島の北部をさらに進むと、海を越えて池間島という離島があります。
この島は池間大橋という橋が渡っていて、車でも渡れるのです。
この橋の上の景色が絶景だということです。
これは渡るしかあるまい。
渡った先には、池間食堂という店があり、島でとれた魚料理を供するとのことです。
お昼はそこで食べようと、以前から決めておりました。
橋が近づき、わき見運転。
左右海!前後橋!上空雲!
とりあえず左右が綺麗!!!
後ろに車が来ていないことを確認して橋の上で停車。
東京だったらクラクション鳴らされますが、ここは宮古。
そんな喧騒ありませぬ。
波と風の音しか聞こえません。
で、写真ぱしゃり。運転席からは大した写真撮れずw

でもこの色。すごいなぁ。
1,435mの池間大橋を、きょろきょろしながらのろのろ渡り、池間島につきました。
すぐに港町のような風景になり、その中に池間食堂を発見。
中に入るとなかなかの混雑具合です。
席についてまず出される飲み物は、沖縄でお馴染みのさんぴん茶(ジャスミン茶ですね〜)。
魚の煮付け定食を注文ぬ。

甘く煮付けられたこの謎の赤い魚。美味しいのです。
なんの魚だか聞けばよかったな。
島の食材は東京では馴染みのないものが結構あって、魚の手前にある緑色の物体も謎です。
かつを出汁でつけられていて、しゃきしゃきして美味しかったのですが、名称不明w
全部ぺろりと平らげて、今度は島を南下します。
島の南東端に位置する東平安名崎(ヒガシヘンナザキ)に向かいます!
ここは絶対に行くようにと後輩に釘を刺されていたのです。
ものすごい水平線が見られると。
地球が丸いのが分かるんだそうです。
途中に、あんなに恋い焦がれたニモがいる新城もあるので寄りたかったのですが、海に入れないと判断して飛ばしました> <……。
島の北端から南東端へ車走らせましたが、数時間かかるということもなく、1時間ちょいかなぁ。
とにかく島は小さく、どこにいくにも運転でへとへとになることはありません。

宮古島に到着してから、ずっと無視していた風の件ですが、時間が経つにつれてだんだん強くなってきていて、ついに無視出来なくなりましたwwww
台風きてるぅうー!
東平安名崎に到着した頃にはかなりの風でした。
車から降りるとそれはもうびゅーびゅー吹いて、ハードコンタクトレンズを装用している僕は、目にゴミが入って涙ボロボロ、景色見えない。
東平安名崎を目前に泣く泣く車に戻りました。

海は一旦諦めて、Cafeに行くことにしました。
屋内でまったりマンゴージュースでも飲もうと思ったのです。
またまた車で三十分ほど走って島南部にあるリゾート地近郊のCafe『島Cafe とぅんからや』に入店。


宮古島はオサレな店が多いみたいです。
これは古民家のリノベーションなのでしょうか、こういう風に建てたものなのでしょうか。
いい感じの古さとオシャレ感があります。
マンゴーティーを飲みました。
ティーで割ってあるので、甘すぎなくて美味しい^^


レシートが飛ばないように置いてあるのはサンゴです。
こんなのが海岸に行くとごろごろあります。
箸置きやらなんやらサンゴや貝殻を使っているお店が、沖縄には多いです^^
Cafeでまったりゆったりしてから、一旦ホテルに戻りました。
島の西側の名所は、後日回る予定だったのでこの日は飛ばしました。
二日目であるこの日、一緒に結婚式に出席する友人が宮古島入りするので、夜合流する予定だったのです。
準備万端の僕ですから、この日いくお店も予約してあります。
ホテルについて、シャワー浴びて待っていると友人からLINEが入りました。

曰く「那覇まで来たけど、宮古島行きの飛行機が欠航になった。結婚式に出席できない……」
!!!!!!!!!!!!!!!

これにはマイッタ。
僕は宮古島の観光もしようと、友人たちよりも1日早く宮古入りしていたのです。
そのおかげで宮古島に到着できたわけなのですが。
友人たちが来ないと僕は新郎の親族に混じって、結婚式に一人で出席することになります^^;
でも仕方がない。
自然には逆らえません……。
僕よりも友人たちの方が残念無念でしょう。
東京からはるばる那覇まで来て、引き返すことになったのですから。

とりあえず、夜予約していた店に人数が減ると連絡を入れて、とにもかくにも沖縄料理を食べに行きました。
こうなったら僕だけでも宮古島を満喫しなければ、と意味のわからない使命感が芽生えて、破竹の勢いでフロントにタクシーを呼んでもらいました。
夕飯はお酒を飲むので、必ずタクシーなのです^^;
お店に入ると、すぐさまオリオンビールw
海ぶどう、ラフティ、麩チャンプルー(これ好物)、ソーキそば。
食うでぇ!w




うめーーーー!!!!
店内には有名人のサイン多数。
納得でございます。
僕もサイン書いてあげても良かったけど、頼まれなかったので書きませんでしたw
美味しいものを食べている時の幸福感といったら、それはもう筆舌に尽くし難いのでございます。
炭水化物を摂取すると急激に満腹感が押し寄せてくるのがいつものパターンでして、ソーキそばを食べ終えると身動き取れなくなりました。
ホテルに戻ろう。昨日と同じ場所でタクシー拾って帰りました。

さて、明日はいよいよ友人の結婚式です。
一緒に出席するはずだった友人たちは、那覇で足止めをくらって、来られなくなりました。
外は風の音が聞こえます。
どんどん勢いづいているようです。
どうなることやら……。

続く