録音:2017年
機材:iMac Logic
この曲は、Adult / Childというアルバムのために書いた曲で、フランクシナトラに贈る曲だったそうです。しかし、Adult / Childも未発表アルバムとなってしまっています。どうやらワーナー側がビーチボーイズらしくないという理由で拒否した模様。Pet SoundsやSMiLE(スマイルは結局当時発売できず2011年にようやく発売された)に比べればよっぽどビーチボーイズらしい曲たちだと思いますが……。なんだかビーチボーイズはこういう不運が多いですよねぇ……。レコード会社との相性が悪かったのですかね。こういうこともBrianを壊す要因だったのだと思います。
で、この曲は結局、Good Vibrations: Thirty Years of The Beach Boysというボックスセットに収録されました。一万円以上するもので、高校生の頃、Tower Recordsかどこかで大枚叩いて買った記憶があります。未発表音源が多数収録されていて大変興奮したのを覚えています。今はSMiLEも発売されたので希少性は薄れてしまったかもしれませんが、それでも価値のある音源がまだまだあります。これがビーチボーイズの楽しいところなのですが。
話を戻して、この曲が録音されたのは1977年、最初に世に出たのは前述のボックスセットが発売された1993年のことです。十六年もお蔵入りだったわけですね。もったいない。
さらにその二年後、1995年にBrian WilsonのソロアルバムI Just Wasn't Made for These Timesではデモ録音が聞けます。
Brianの声はすでに嗄れの時期ですが、コード進行の巧みさ、メロディの美しさはBrianそのものな印象を受ける曲です。Adult / Childのコンセプトだったと言われる古き良きアメリカの雰囲気も出ていますね。
ビーチボーイズバージョンとBrianのデモバージョンはサビの一行目の歌詞が違います。今回はビーチボーイズバージョンで録音しました。楽器も少し追加していて、ティンパニやグロッケン等オーケストラ楽器を入れました。さらにはコーラスも追加。よりビーチボーイズっぽくしようと目論んだのです。
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