2018/04/21

Paul McCartney & Wings Bluebird

♪Bluebird

録音:2018年
機材:iMac Logic
楽器:Martin D-28

 僕が使っているアコースティックギターはリサイクルショップで購入した数千円のもので、今まで高い楽器を買ったことがありませんでした。もういい歳だし、一台くらい良い楽器を持っていてもいいのではないか、という思いに至り、少し前から良いアコギを狙っていたんです。良い楽器というのは上をみるとキリがなくて、何百万円でも何千万円でもあります。バイオリンなんかウン億円というのがありましたね。そこまでは到底手が出ませんから、十万円くらいで探していました。
 昨年の秋頃、御茶ノ水に行く機会があり、ぶらぶら楽器屋を巡ってみました(御茶ノ水には楽器屋が無数にあります)。十万円くらいのアコギを何台か弾かせてもらったりしたのですが、どうにも気に入らないのです。今持ってるのとそんなに変わらんなぁという印象。うーんなんて言っていると店員さんが十五万円のギターを持ってきました。ジャーンと弾いてみると響きが違う。お? と思いました。これはいいですね。Martinのギターでした。やはり老舗はちゃうな、と。気持ちよくじゃんじゃか弾いていると、店員さんがまたギターを持ってきました。ちょっと予算オーバーですけどこれはどうですか? 二十万です、と。ちょっとなのか? 予算の二倍なんだが……。まあ試奏するだけタダなんだから弾いてみよと思って、またジャーンとやると、これがまたいいのです。十五万のギターを渡された時から、僕はすでに店員さんの術中に落ちていたようです。この音を聞いてから十万のギターに戻れない……。一度いい音を聞いてしまうと、戻れないんです。
 十五万と二十万のギターはそれぞれよくて、店のソファを借りて、一時間くらいかな、それくらいあっちを弾いてはこっちを弾いて、を繰り返していました。結局二十万の方にしました。Martin D-28です。2000年製造とのこと。17、8歳のギターです。店員さん曰く、僕の前の客は、予算十万と言いつつ、三十万のギターを買って帰ったとのこと。
 恐ろしい世界です。

 いい音の出る楽器というのは本当に気持ちがよくて、暇さえありゃ弾いてしまいます。これにはまって、良い楽器をあれもこれもとならないように注意が必要です。

 せっかくいい音が出るので、宅録が趣味の僕がこれを録音したくなるのは、当然のことです。アコギが主役の曲がいいな〜と考えて、この曲にしました。
 Paul McCartney & WingsのBluebird。ビートルズ時代にBlack Birdという曲もあって、これもいい曲ですね。今回は青の方です。哀愁漂う佳曲です。Band on the runという名盤に収録されています。Lindaとのコーラスも美しいです。素朴なサウンドでありながら、注意して聞いてみるとパーカッションやリズムボックスが多用されています。
 僕のバージョンはアコギを左右に振り分けて、Martin D-28を豪勢に使用しました。

 カラオケバージョンも作ったのでどうぞ。ダウンロードはこちらから。

2018/04/01

一緒に散歩してみませんか (Visitor)

♪一緒に散歩してみませんか (Visitor)

録音:2018年
機材:iMac Logic
楽器:Fender Telecaster

 忙しいとなかなか編集ができません。録音より編集に時間がかかります。まとまった時間が作れないと編集が進みません。そういうわけで制作に時間がかかっております。
 エレピの左手とエレキベースがずっとユニゾンです。それにバスドラムもかぶっています。エレピの右手はずっと二、四拍でコードを弾いていて、テーマではメロディとユニゾンです。右からはエレキギターがコードを弾いている音が聞こえます。
 要所要所と間奏、アウトロはトランペットが入ってきます。Glenn Millerみたくしたかったのですが、最小限の曲で最大限の音を出すアレンジって難しいですね。和音の勉強とかちゃんとしないとできないのかもしれません。Glenn Millerの曲とか聞くとそういうのがとてもうまくアレンジされていてすごいなぁと思います。

 月とかぐや姫をモチーフにした曲です。


裏の顔は見えるでしょうか

昇り満ちて欠けて沈み
人の心のよう

山を登り
夜を照らし
胸が騒ぐわ

月に叢雲(むらくも)花に嵐
人の心もよう

潮を招き
雨を降らし
頬を濡らすわ

うさぎは餅をつき
夜の宴まで
人は団子を食べ 
星が消えるまで

南の海から
熱の入江まで
東の海から
虹の入江まで
一緒に散歩してみませんか

時は巡り巡るでしょうか

凸凹道避けて行けば
暗闇の中

罪を犯し
雲に隠れ
身を潜めるわ

突如光囚われの身
青い星の中

竹に潜り
月の都
思い馳せるわ

あれから時は経ち
償いが終わり 
光る雲から影
そろそろ行かなきゃ

静かの海から
月の入江まで
緑の海から
露の入江まで
一緒に散歩してみませんか