2014/12/24

オリジナル曲の配信を始めました。




 オリジナル曲の配信を始めました。
 配信を思い立った頃は、15曲(配信に使っているTuneCoreというサイトの限度曲数)で1枚のアルバムにしようと思っていたのですが、持ち前の先延ばし癖により、曲が増えたため、10曲で1枚のアルバムにして2枚、計20曲配信することにしました。配信にあたって、いくつかの曲は編集しなおしています。

 一応、いろいろなサイトでダウンロードできるようになっていますが、聞くところによると、サイトによっては音質が悪いとの噂もあるので、もしも僕の曲を購入したいという方がいらっしゃいましたら、iTunesのアカウントを作って、そちらでダウンロードされた方が良いかもしれません。iTunesでダウンロードできる音源も圧縮はされているので、僕が作ったまんまではないのですが。

 こちらにもリンクを貼り付けておきます!
 画像をクリックするとiTunes Storeに飛びます。

               

 配信の弱点として挙げられるのが、歌詞カードをつけられないこと。
なのでPDFファイルで作成しましたw
それから、紹介動画用に作ったジャケット画像もあります。
欲しい方はそれぞれご自由にダウンロードしてください。

 ジャケットのリンク>>>クリック
 歌詞カードのリンク>>>クリック

 やり方分からないとかクレームとかw あれば右の連絡フォームからメールください。

 YouTubeに曲をアップするようになってからいつの間にか何年も経っており、気づけば最近はオリジナル曲のアップの方が多くなっていました。たいてい僕のやることは、「気づけば」やっていたことがほとんどです。「よぉし、始めるぞぉ」と思って始めた記憶があまりありません。悪い癖だと思っています。 

 僕が音楽に関わりを持ち始めたのは、三歳の頃でした。クラシックピアノです。嫌々通っていたせいでなかなか上達しませんでした。とはいえ、継続は力なりというのは本当で、なんだかんだで十年ほど習っていたピアノは、今でも僕の音楽の中核を成しています。鍵盤やギターを弾くために指が動くのは、ピアノを習っていたおかげだと思っています。

 三歳から十年、十三歳の時、中学でバレーボール部に入り、それを言い訳にしてピアノをやめました。しかし、人はいつ何に目覚めるのかわからないもので、ピアノをやめてから少しした頃にビートルズを好きになります。確か英語の授業で聞かされたのだと記憶しています。他の曲も聴きたくなり、赤盤青盤のCDを借りてきて、カセットテープにダビングし、テープがよれよれになるまで聴きました。ほどなくしてギターが弾きたくなり、親からお小遣いの前借をしてお茶の水の楽器店に行ってテレキャスターを買いました。ピアノで得た音楽的知識もあり、とくに躓くこともなくギターの演奏を学ぶことができました。

 時を同じくして、父親がMTRを持っていることを知りました。カセットテープに4トラックの多重録音ができる機械です。多重録音するならギターと歌だけじゃつまらない。ベースも入れてみたいから、ベースも練習する、キーボードも入れてみたいから、キーボードも練習する、ドラムの音構造が知りたいからバンドでドラムもやってみる、となんでもかんでもやってみました。中学、高校のころはこのMTRが僕にとっては最高のおもちゃでした。ビートルズやビーチボーイズの曲を耳コピしては、それを多重録音し、本物に近づいた時の、あの、言い知れぬ快感に酔っていたのです。

 耳コピというのも僕にとって非常に重要であったと思います。絶対音感なんてありませんから、曲を聴いて、ピアノやギターで音を探す、という作業を延々とやるのです。この作業によって得たことがかなり大きいような気がするのです。その頃のカセットテープは、今でもとってあって、たぶん百本以上あるのですが、再生するためのMTRがもう古すぎてちゃんと動かないため聞くことができませんし、聞くに堪えない物が多いです。

 三歳から中学初頭まではピアノ、中学からはギター、高校に入るとバンドを始めて、ベース、ドラム、キーボード。バンドは大学の初期までやっていましたが、忙しくなって自然消滅。大学中盤からはアコギ片手に弾き語りなんかに没頭していました。ピアノ、ギター、ベース、ドラム、歌、コーラス、耳コピ、多重録音。僕の人生においてこれほどの年月に渡って継続しているものといえば、呼吸や瞬きを除くと、音楽しかないのであります。

 この、いつの間にやら数十年も続けていた音楽の経験が結実するのが、DTMとの出会いでした。MacとGrageBand。社会人になって、楽器を弾く機会も減り、MTR不調のため多重録音もしなくなっていました。しかしMTRで録音していた音源は僕にとっては思い出の品です。デジタル化しておきたいなと思い立ち、MTRを修理に出しました。相当な古い型でしたから、「技術料」ということで数万円かかりました。もうこれは、ほぼ技術者の言い値ですが、仕方ありません。MTRで再生が出来るようになったところで、MacとMTRを接続するためのオーディオインターフェースを購入し、GarageBandに音源を移していきました。MTRの4トラック音源をトラックごとに、ばらばらにGarageBandに取り込み、再度編集をするということを始めました。この作業で多重録音への熱が再燃しました。オーディオインターフェイスがあれば、MacのGaregeBandにボーカルやギターの音を録音できます。キーボードをMIDI接続して様々な楽器の音を創ることも出来ます。4トラックという制約も無く、一体何トラック入るのか知りませんが、足りないと感じたことは未だにありません。そうして、MTRでの作業からは比べ物にならないくらい、効率的で直観的な作業が可能になりました。今まで大好きだった曲をDTMでまた多重録音するという、僕の青春時代の趣味が復活した形になったのです。それからGrageBandの上位互換Logicを購入し、作業場をそちらに移行し、試行錯誤を繰り返し、未だに発展途上であります。
 こういった自分の技術や知識、心持の変化がある一方で、時代の方も当然ながら刻一刻と変わっていきます。CDが売れない時代、音楽を数千、数万という単位で持ち歩ける時代、素人でも音楽を発信できる時代。どれも僕が中学高校の頃には考えられないことでした。

 ぼけっと曲を作っているうちに、頭の良い人たちがどんどんと新しいテクノロジーを開発し、気づけば僕一人でもパソコンがあれば曲を配信できるようになっていました。そういうわけでオリジナル曲を配信するのです。聞いたって頭が良くなったり、宝くじが当たったりするわけではありませんが、皆様の、暇つぶしにでもなれば幸いです。

2014/12/06

デジタルモグラ

♪ゲスの極み乙女。『デジタルモグラ』


録音:2014年
機材:iMac Logic
YAMAHA SGV

綾野剛と武井咲のドラマ『すべてがFになる』の主題歌です。
実は、原作のファンなのです。
1996年に発表された『すべてがFになる』というのは、元国立大学教授の森博嗣氏のデビュー作です。
デビュー当時は、というか今でも、理系ミステリィなんて言われています。
登場人物が理系、トリックも理系、作中で提示される問題も理系が多いです。
文系の僕には、最後まで読んでも分からない問題が出たりします。
ミステリィなので、人が死にまくる訳ですけれども、猟奇的な犯行に対して動機に重点を置かないところが特徴的です。
人によっては、なんかもやもやするかもしれませんね。
それでも作中の作者の哲学的な思想や、登場人物のキャラクタ、人間関係なんかがとても面白くて、2014年現在もまだシリーズは完結していませんが、ずっと読み続けています。
作者森博嗣氏自身の生き方も面白いです。
漫画も書く、音楽も好き、模型も好き。
で、本業は工学博士だったと。
特に鉄道模型が大好きなようで、自分でミニチュアの鉄道を造って走らせたりなどしているようです。
小説を売り始めたのは、この鉄道模型のための土地やらなにやらを買うためにお金が必要だったからだそうです。
今でも一貫して小説は商売のために書いているだけで、いつ辞めるかわからないなんて羨ましいことを仰っております。
お金が必要だから小説売るわ〜ってそれで売れちゃうんだから凄いですよね。
また、意志が強いのかなんなのか、時間が足りないという理由で大好きだった麻雀をぱったり止めたり、睡眠を二回に分けたりとなんだか変わったお方です。
さらに一度覚えたことは忘れないらしいです。
天才肌なのでしょうかw

『すべてFになる』でのデビューからもうすぐ二十年経とうとしている現在、初のドラマ化。
2014年初頭、STAP細胞というものが発見されたと発表されて、リケジョなるものが一躍脚光を浴びました。
うまくいけば、リケジョブームに乗っかれたかもしれませんが、なにやら疑惑にまみれて、なんだか嘘のように思われ、まだ実験中のようですが、とにかくドラマが放映中の今、リケジョなるものは廃れてしまいましたw


ゲスの極み乙女。という珍妙な名前のバンドの謎のタイトル『デジタルモグラ』。
調べたところによると、ギターボーカルの男1、ベース男1、ドラム女1、キーボード女1という編成みたいです。
入っている楽器は基本ギター1、ベース1、ドラム1、キーボード1。
イントロはギターが4本くらい鳴っていますね。
キーボードは、オルガンとピアノの音を使い分けているようです。
あとは、要所要所にシンセみたいな音が聞こえます。
全体的にシンコペーションを多用し、それを全員で合わせることでアクセントにしているみたいです。
原作のファンだから、という理由でこの曲をカバーしてみました。


森博嗣のミステリィを読んでみたい方は、『すべてがFになる』から始まる『S&Mシリーズ』から読みましょう。
続いて『Vシリーズ』、『四季』、『Gシリーズ』と、読んでいくといいと思います。
『Gシリーズ』は現在進行中です。