2014/10/22

花 〜すべての人の心に花を〜 宮古島探訪① 一日目まで

♪喜納昌吉&チャンプルーズ『花〜すべての人の心に花を〜』



録音:2010年、2014年
編集:2014年
機材:iMac GarageBand, Logic Pro 9
楽器:Greco Bass Guitar
MORRIS W-20

宮古島に行ってきました。
生まれてこのかた、日記なんて三日坊主どころか、始めようとも思ったことがありませんが、せっかく人生初の宮古島に行ってきましたので、書き留めておこうと思います。
ついでに、以前録音した沖縄産の名曲、『花 〜すべての広の心に花を〜』をリミックスしました。
暇で暇で仕方がない、または、宮古島に行ってみたい、行く予定がある、等の事情を抱えている方は、この秋の夜長に読みながら聞いて頂くのも良いかもしれません。

この度、沖縄県の離島、宮古島に行ってきたのですが、出発の一週間前くらいから不穏なウワサが巷で囁かれておりました。
出発前からにっくき台風十九号が発生、成長しているとの情報が、とある情報筋から僕の耳に入ってきていたのです。
聞けば900hPaに近づくほどの特大台風。
宇宙から見てもその大きさは歴然、台風の目がくっきりはっきり分かります、外出は控えましょう。
何を言っているのでしょう。
僕は、ふらっと宮古島に行くのではないのです。
中学時代からの友人が、宮古島で結婚式を挙げるというので馳せ参じようという計画なのです。
おいそれと延期できるものではありません。
何があろうと行くしかない。
飛行機もホテルもレンタカーもすべて予約済み。
あとは僕の肉体が宮古島に到達できれば良いのです。
どうか晴れて欲しい。日本一綺麗な海が見られるという。

僕は準備にも余念が無かったはずです。
数年前まで宮古島で働いていた大学の後輩を飲み屋に呼びつけ、僕は宮古島の地図を持参し、どこを見るべきか、何を食べるべきか、その店は予約が必要か、各所への移動時間はどれほどか、交通状況はどうなのか、十月の宮古島の気温はどの程度なのか等々、赤ペン片手に聞きまくっていたのです。
優しい後輩は、一々細々、丁寧に教えてくれて、タイムスケジュールまで作ってくれ、とても助かりました。
もう天候以外に何も心配することはない。
どうか晴れて欲しい。日本一綺麗な海が見られるという。

僕が特に惹かれたのが、新城(アラグスクと読みます。現地の看板を見て知りました)という海岸に行くと、ゴーグルつけて海にちょっともぐっただけでカクレクマノミ(ファインディングニモのあれ)がいるというではありませんか。
なんですかその秘境は。絶対みたいやん。
海の透明度がハンパじゃないのです。
水着ギャルしか見るものがない東京近郊の海とは訳が違うのです。
カクレクマノミと水着ギャルがいたら、それはさすがに、カクレクマノミを見たいでしょう。
そういうことなのです。
見るためには海に入らなければなりません。
ああ、どうか晴れて欲しい。日本一の海が見られるという。

出発日、東京は秋晴れ。宮古島曇り。ただし風は強い様子。
僕は、キャリーバッグを引きずって、羽田へと向かいます。
心なしか緊張しています。
もう、あえて、天気予報は見ません。
見たってしょうがない。行ってみれば分かる。
東京の出発問題なし。
ギャリーバッグを預けて、緊張の面持ちで飛行機に搭乗しました。
まずは那覇まで飛びます。
なんだか微妙に飛行機が怖い僕は、離陸を確認すると眠るようにしています。
二時間半ほど眠って、目を開けて窓外を見ると、エメラルドグリーンの海。
きゃー何度見ても綺麗です。
伊豆とかの綺麗な海は青くて綺麗ですが、沖縄はエメラルドグリーンです。
サンゴ礁のせいなのでしょうか。
あの色を見ると、沖縄に来たのだと実感します。
那覇空港に無事着陸して、宮古島行きの飛行機に乗り換えました。
これに乗って四十分ほど飛ぶと、そこはもう宮古島です。
宮古島は、沖縄本島と台湾のちょうど中間くらいに位置しています、とか色々キャビンアテンダントのアナウンスがありました。
またうとうとしそうになると、もう到着。
着陸時にちょっと揺れました。これはいつもこうなのか、風のせいなのか……。
とにかく外に出てみないことにはわからない。
天気は薄曇りで所々晴れ間も出ていました。
預けていたキャリーパミュパミュを発見して、それをゴロゴロ転がしながら、レンタカー屋のおっさんを探しました。
予約していたレンタカー屋の看板もった人を見つけ出し、後ろについて歩きました。
空港の自動ドアが、自動で開きます。
びゅおーーーーーー!
風、強い!
絶賛台風接近中の模様。
やっぱりな。知ってた知ってた、と平静を装いながら、レンタカー屋に向かいます。
到着して事務的な説明を受けて、レンタカーに乗り込み、エアコンをつけます。
やっぱり東京より暑いのです。

ホテルに到着して、東京仕様の服を脱ぎ捨て、短パンとポロシャツに着替えました。
フロントに電話してタクシーを呼んでもらいます。
もう夕方だったので、早くオリオンビールでも飲みたい。
タクシーに揺られること十分ほどで、宮古島の市街地に到着しました。
後輩に聞いていた居酒屋に電話をかけるも、だーれも出ない……。
虚しくコール音だけが聞こえます。
お休みのようです。
どうしよっかなぁ〜と店探そうと、市街地を散歩しました。
離島といえども、市街地はかなり賑わっています。
その賑わい具体、うちの地元の駅とたいして変わらないのではあるまいか、と思うほど。
ぷらぷら歩いていると、ガールズバーやらキャバクラなんかもあったりして、ますます地元の駅を見ているよう。
しばらく散策していると「宮古牛」という文字が目に留まりました。
焼き肉屋さんのようです。いいね〜。
次の日に沖縄料理のお店を予約しているので、とりあえず沖縄料理は置いておいて、宮古牛とやらを食べてみようと思い立ちました。
この時、僕は強風を黙殺しておりました。
この強風はどこ吹く風。まったく僕には無関係である。
僕は、台風とは無縁であり、今宮古島で、東京から去ってしまった夏を満喫しているのです。風なんて吹いていないのです。
焼き肉屋に入店し、食い気味でオリオンビールを、と店員さんに告げました。
それから宮古牛の盛り合わせ、島野菜のナムル。
東京から移住してきたらしい店員さんがすぐに持ってきてくれました。



ジュージューさっと焼いて食べると、美味しい!!
いやぁん、やはり旅の醍醐味は「食」ではないでしょうか!
ビールのせいもあってかテンションうなぎのぼり。
宮古島満喫します、と天に誓いました。
ある程度肉を堪能すると僕は店員さんに「お会計を」と言いました。
腹六分目くらいです。
行きたい店があるのです。
後輩に是非とも行って欲しいと勧められた「Pisara」というBARに向かうのです。
会計を済ませて、外に出ると生ヌルい(強い)風が吹いています。
観光客にばれたくないのか!?と思わせる立地でした。
ほっそいほっそい路地を入っていくとその店の看板があります。


中に入ると、とても離島とは思えない、青山かどっかのBARなんじゃないかと思うようなオサレな空間。
カウンタにどっかと座って、店員さんと会話と楽しむなんて芸当は、人見知りの僕には到底できませんので、窓際のテーブルに腰掛けてまたもやビール。

客数0。貸切状態。
そして、メニューがどれも魅力的かつ安い!



写真はおすすめの品でして、ほんとはもっとメニューがあります。
燻製盛り合わせ、ピクルス盛り合わせなどをつまみにお酒を飲んで、至福の時を過ごしました。
大満足でございます。ごちそうさまでした。
ほろ酔い気分で外に出て、タクシーに乗ってホテルに帰還しました。
タクシーは探すどころか、ずらっと並んでいたので、すんなり帰れました。
ホテルの冷蔵庫にあったミネラルウォーターをがぶ飲みして眠りにつきました。
寝る前にこっそり台風が雲散霧消することを祈ったのはここだけの話です。
しかし、翌日、僕は文字通り、風当たりの強い日を過ごすことになるのでした。

続く





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