2014/03/18

Superstar

Carpenters『Superstar』





録音:2014年
機材:iMac、Logic、iMovie、iPhone5
楽器:KORG Trinity Plus

この曲は、もともとDelaney & Bonnieという人たちが1969年に発表した曲でして、その後カーペンターズがカバーしてヒットしました。

Delaney & Bonnieのバージョンはソウルフルでカーペンターズのカバーとはだいぶ毛色が違います。
カバーの際、タイトルもGroupie (Superstar)からSuperstarに変更されています。
カバーバージョンは数多く存在し、ミュージシャン受けする曲なのでしょう。

歌詞は、昔恋に落ちたギタリストが売れっ子になったがために捨てられた人の悲しい叫びのように思えます。

Groupieというのは、平たく言えば「大ファン」なのでしょうが、あんまりいい印象がありません。
熱狂的、おっかけ、マニア、病的、崇拝者、ストーカー、今こっちを見た、あの曲は自分のことを歌っている、いや違うわ私よ、なによあたしのがファン歴長いのよ、そのうち服の引っ張り合いみたいなことを始める、そんなイメージです。

ストーカーなんて書いてたら恐ろしいストーリーが思い浮かびました。
サビのDon' t you remember you told me you loved me baby?
これが妄想だったらどうでしょう?
彼女はそのギタリストと親交があったわけではないのです。
ギタリストは彼女のことなど知らないのです。
彼女が一方的に好きなのです。好きで好きでたまらないのです。
その悲しくも美しいギターの音色が、指先に刺さったトゲのように抜けなくて、抜こうとするとさらに奥に入り込んで、寝ても覚めても心がチクチクと心地良く痛むのです。
自分がこんなに好きなのだから、向こうも私を好きに違いない。
そうしていつしか、ギタリストから愛してると言われたのだと、必ず戻って来ると言われたのだと、妄想が彼女の中で現実になってゆくのです。
なぜ戻ってこないの?
私がこんなに待っているのに。
次第に、トイレに駆け込んで紙が無い時のような、比類なき絶望感を味わうようになります。
死ぬほど辛い。
手に入らないのなら、いっそこの世にいない方がいい。
この段階になると、周りも彼女の異変に気付き始めます。
目の焦点が合っていない、いつも同じTシャツを着ている、常に鼻歌を歌っている、会社の金を使い込んでクビになったらしい、勘当されたって聞いたよ、等々ある事ない事噂されるようになります。
ある日、問題のギタリストがライブを終え、自分の演奏を反芻してみて、うむ、今日もれいのソロは悲しくも美しい音色が出せた、ファンも喜んでくれただろうな、と充足感に満ち溢れて会場を出ると、見知らぬ女が包丁持って立っていた。
しかし自分のファンであることはすぐにわかった。
全国ツアーで販売されていたダサいTシャツを着ているのです。
そう思った瞬間、叫び声。
鋭い痛み。

きゃあ恐い。
これは僕の妄想で、実際はそんな歌詞じゃないと思いますw
売れるまで少ない収入で二人で慎ましく暮らし、一杯のかけそばを…って古いけど、それに近い生活をして七転び八起き、売れっ子になった途端、女優やらアイドルやらに囲まれて目移り。
そんなとこなんでしょうねー。


カレンは低音が魅力的ですね。
この曲のWikipedia見たらカレンが仮歌を歌ったんだけど、それがすでに完璧だったので、そのまま使われたとか…。
本当かしら。すごいな。

伴奏はほぼコピーです。
コピーは、耳コピは大変ですけど、アレンジ考える方が大変です。
エレキベースとピアノの低音がほぼ全編ユニゾンで入ってますが、これがいい雰囲気を出しています。
それから、時折存在を主張してくるエレピ、静かで鋭いドラム。
ストリングスとトランペットも入ります。
イントロと中間部には、フルート、フレンチホルン。
要所要所にハープのグリッサンド。
なかなかの楽器数です。

ボーカルはとわさんです。
大人っぽい低音を聞かせてくれます。
コーラスはわたくしでございます。
女性のとわさんが低い声、僕は裏声で高い声を出していますw

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