2013/11/23

冬は雪帽子 (Pentatonic Winter)

♪冬は雪帽子 (Pentatonic Winter)



録音:2013年
機材:iMac Logic
楽器:YAMAHA L-5

冬の曲です。
和風だなぁと思いましたか?
ヨナ抜きの音階です。
Cでいうと、ファとシの音を使わない音階です。
これを使うとわふーに聞こえます。
(ハモリでファが鳴っていますが、これは内緒です)
百花繚乱て言葉が思い浮かぶサウンドを目指しました。
冬はあんまり花咲きませんけど…。

コードはDm7とC6の繰り返しです。ずっと。
この6thも和風な感じがします。
ジョンレノンのBeautiful Boyもたくさん使ってますが、このコードは使い方によっては、エキゾチックな雰囲気が出ますね。

歌詞も和風です。
たぶん、寝る前に雪帽子っていう言葉見て、思いついてEverNoteに書いておいてその存在すら忘れていたのですが、開いたら目に入ったので、歌詞書いたらメロディ思いついたので、録音しました。
なので、珍しく歌詞先行の曲です。
古めかしい言葉にしようとしてみましたが、古典で5段階評価の2をとったことのある僕ですから、あってるのかようわかりません。

日本語の「は」の用法に以下のようなものがあります。
『春はあけぼの。夏は夜。』
これは『枕草子』の文章ですが、これは、『日本語練習帳』という本によると、
「春は、何が一番良いかと言えば、あけぼの。夏は、何が一番良いかと言えば、夜」
という意味で、「は」の用法のもっとも鮮明なものとのこと。
これを意識して歌詞を書きました。


  楽器はアジアのものを多用しました。
和風なのに、シタールとか中国の名前のしらない楽器が入っています。
あとはお琴のような音。
ベースはウッドベース、ドラムはブラシセットです。
それからピアノとアコギ一本。



冬は雪帽子
待つ身長しと思えども
無限と思ほゆ時は過ぎ
かの空青く澄み渡る

雪の影法師
斑に積もる雪原は
有限の時をなでる
雲の流れの微睡みよ

赤い夕陽が溶けて
群青の夜が落ちる
また明日会いましょう
それまでは凪

北風の唄は
この世の果ての冬景色
微笑みの裏は
三面鏡のいたずらよ

白い夜明けが瞼
通り過ぎれば朝ね
目を開けるのはまだよ
もう少しだけ

しがみ
ついて
昇る

赤い夕陽が溶けて
群青の夜が落ちる
また明日会いましょう
それまでは凪

冬は雪帽子
降り止まぬ雪見上げれば
山は綿帽子
洒落た姿のお目見えよ

書き割りのような景色
ヨナ抜きの旋律を
必ずや振り返る
小径の角で

赤い夕陽が溶けて
群青の夜が落ちる
また明日会いましょう
それまでは凪

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